発電の種類【電気の基礎知識】
投稿日:2021.08.05
日本では今どのように電力を生み出しているとおもいますか。
ここでは発電の種類を紹介します。
火力発電(かりょくはつでん)
「火力発電」とは、火のちからで発電をすることです。化石燃料(かせきねんりょう)と呼ばれる「液化天然ガス(えきかてんねんがす・LNG)」、「石炭(せきたん)」、「石油(せきゆ)」などを燃やして、水をあたためます。そのあたためられた水から発生した蒸気(じょうき)が、蒸気タービンというものを回すことによって発電しているのです。
原子力発電(げんしりょくはつでん)
「ウラン」を燃料とした発電のことを「原子力発電」といいます。ウランの原子核がぶんれつすることによって、大きな熱のエネルギーを出します。そのエネルギーで蒸気を作り、タービンを回して発電するのです。
ウランは放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)であり、放射線(ほうしゃせん)外にもれると大変なことになるため、原子力発電所では放射線が外に出ないよう、げんじゅうな管理をしています。
太陽光発電(たいようこうはつでん)
「太陽光発電」は、太陽の光によって起こる「光電効果(こうでんこうか)」を利用する発電方法。太陽電池に光が当たることで光電効果が起こります。それによって太陽電池の「半導体(はんどうたい)」にある「電子(でんし)」が動き、発電されるのです。
建物の屋根に、黒いパネルが置いてあるのを見たことはありませんか? あれも太陽光発電のひとつです。
バイオマス発電
バイオマス発電とは、「生物資源(せいぶつしげん)」を使う発電のことです。ゴミや動物のフン、捨てられる油、間伐材(かんばつざい)を利用した木くずなど、動物や植物から作られる燃料を燃やすことで発電しているのです。
ゴミを活用したり、二酸化炭素を増やさずに発電できる、森林を守ることにもつながるなど、環境にやさしい仕組みで注目されています。
発電は意外に他に多くあるのご存知でしたか?
水力発電・風力発電・地力発電
ダムを利用して水の力で発電する「水力発電(すいりょくはつでん)」や、風で風車をまわす「風力発電(ふうりょくはつでん)」、地面の熱を利用する「地熱発電(ちねつはつでん)」といった、自然のエネルギーを電気に変える発電もあります。
今後日本は2050年に向けて脱炭素化を目指していくと政府がしています。
どんどん発達するテクノロジーと共に生きていく世代は他人事ではありません。
電気自動車って大丈夫なのか、そもそも日常生活を過ごす電気エネルギーを賄うことができるのか。電気代は?
たくさんの不安がでてきますよね。
電力などのエネルギー問題は日常生活を一変させることですので、しっかり注意していきましょう。