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空気清浄機の選び方

投稿日:2021.08.07

花粉やホコリが気になるときや乾燥、ウイルス対策など、私たちの健康のために働く生活家電・空気清浄機。

1台は家庭に置いておきたいところですが、種類や機能がたくさんあって、どれが自分に合っているのか、実際どのくらい効果的なのかわからない……。

 

そもそも空気清浄機とは

空気清浄機とは簡単に言うと、空気中に浮遊しているほこりなどの物質を集めてくれる家電製品です。
臭いの原因物質やほこり、花粉、ウイルスなど実に様々なものをフィルターに集めて空気をきれいにしてくれます。昨今は、加湿機能があるもの、マイナスイオンを放出してくれるものなど、様々な機能をもつ空気清浄機が出てきています。そして家庭用空気清浄機の動きとしては、従来の業務用を凌駕するほどの大風量タイプが出始めています。また、抗菌だけではなく、各種アレルゲンの分解・除去などを行うと称するものも増えており、空調家電というより、さながら健康家電と呼んだほうがいいほどの状況になりつつある。

 

空気清浄機で期待できる効果

昔と比べると花粉症の症状に悩まされている方の人数がどんどん増えてきています。花粉症の時期でも部屋の中でくらいは快適に過ごしたいという思いで空気清浄機を購入する方も多いです。
花粉症の症状が重い人ほど「空気清浄機を置くことで症状が軽くなった」という声も多いようで、どの空気清浄機においても花粉に対しては一定の効果が期待できそうです。
花粉時期に肌が荒れる経験をされたことがある方はおおいのでしょうか。

それは、肌には本来、外界から異物が侵入するのを防ぐ「バリア機能」が備わっています。このバリア機能において重要な働きをしているのが、表皮のもっとも外側で外界と接している角層です。
角層では、うるおいを含んだ角層細胞と、角層細胞同士をつないでいる細胞間脂質がすきまのない構造を作っています。さらに、角層表面を皮脂の膜が覆うことで、肌の内側から水分が蒸散するのを防いでいます。この状態が保たれた肌は、花粉はもちろん、PM2.5や細菌・ウイルスもブロックすることができます。
しかし、空気が乾燥する季節になると、角層からうるおいが失われて細胞と細胞の間にすきまが生じ、バリア機能が低下。花粉が肌に侵入しやすくなり、免疫システムがそれらを追い出そうと反応してしまうのです。
花粉による湿疹・かゆみは、バリア機能が低下し、かつ、花粉にさらされやすい顔や首に起こりやすいことが分かっています。軽いかぶれや赤み・ぶつぶつ、チリチリとしたくすぐったいようなかゆみとして現れることもあれば、境界がはっきりとした赤みや、盛り上がりを伴う湿疹などに発展することもあります。特に、皮膚が薄くて乾燥しやすい目の周りなどは、症状が強く現れやすくなります。
また、もともとアトピー性皮膚炎の症状がある人の場合、花粉が飛散する時期は全身の皮膚炎が悪化することもあります。

 

花粉だけではなくハウスダスト対策にも

ハウスダストとはほこりの中でも目に見えないくらい小さなものを指します。小さくて軽いので空気中に舞い上がりやすく、吸い込んでしまいやすいという特徴があります。ハウスダストを吸い込むと喘息やアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎といった病気を引き起こす原因となります。
小さなお子さんや高齢の方など免疫力の低い人の居るご家庭ではしっかり対策を行うのがおすすめです。

 

見直したほうがいい空気清浄機の使い方

空気清浄機は部屋のどこに置くかなどでその効果が大きく変わります。今も使っているけれど効果が感じられないという場合には置き場などを見直してみてください。
空気清浄機は意味がないと決めてしまう前にご自身の使い方を見直してみてください。

 

部屋の隅に置く

空気清浄機は大きく、四角のデザインもありますので部屋の隅に置いているという方も多いかもしれません。しかし、空気清浄機は部屋の真ん中や出入り口付近に置くのが効果的です。部屋の空気が止まってしまいがちな部屋の隅に置いていても効果は感じにくい場合がありますのでご注意ください。

こまめに電源を切ってしまう

空気清浄機を稼働させるのは家に居る間だけ、人の居ない時間帯や夜寝る時は電気代がもったいないので消しておくという方もいるかもしれません。しかし空気清浄機は24時間稼働させておいた方が、効果があります。
人が居ない間でも花粉やハウスダストといった空気中の汚れは部屋の中に存在しています。私達が生活している間に舞い上がった小さな汚れは数時間人が居ない間に床の上へと落ちてきます。その落ちてきた汚れを空気清浄機に吸わせることでより効果が得られるというわけですね。

24時間稼働させるとなると電気代が気になると思います。一般的な空気清浄機を1ヶ月稼働させた場合の電気代は約180円~300円程度になります。
花粉症などの症状で起こるアレルギーで子供が苦しむことや、自分自身が肌荒れで悩むことを考えると高い金額ではないかと思います。

効果的な空気清浄機の使い方

空気清浄機は意味がないっていう声もありますが、効果的な使い方をしていない方の方が多いですので1度ご自身の使い方を見直しましょう。
空気清浄機を置きっぱなしにしていませんか?
じつは季節によって空気清浄機の置き場所を変えたほうがいいです。
空気清浄機は「いかにたくさん空気を吸い込むことができるか」が重要になります。空気清浄機を効率的に使うためには季節によって置き場所を変えることも有効です。

 

夏場:温かい空気は上に。冷たい空気は部屋の下へと流れます。夏場にエアコンをつける場合、冷風が天井沿って部屋全体を冷やすように風向きを上向きに調節しているかと思いますので空気清浄機はエアコンの真下に置くことで気流を邪魔せず、効率的に使うことができます。

 

冬場:温かい空気は上に。冷たい空気は部屋の下へと流れます。冬場にエアコンをつける場合、温かい風が足元まで行き渡るように風向きを下向きへ調節しているかと思いますので空気清浄機はエアコンの向かい側に置くことで気流を邪魔しません。

 

花粉症を軽減させたいのであれば、おすすめの置き場は玄関です。外出時に付いた花粉を家の中に持ち込まないように玄関で上着などを軽く払い、それを空気清浄機で綺麗にする流れが出来れば室内に入る花粉の数はかなり減るでしょう。
また、空気清浄機は循環している空気を取り込んで綺麗にしているということを覚えておきましょう。一度床に落ちてしまった花粉はなかなか吸い込むことが出来ないので、扇風機などを併用して空気を循環させるのも有効です。

まとめ

空気清浄機の効率的な使い方などについてご紹介しました。生活に絶対必要な家電ではありませんが、花粉症やアレルギーなどに悩む人が増えてきた現代では無くてはならない家電となってきています。
綺麗な空気の部屋で快適に暮らしたいという方、ぜひ検討してみてください。
メーカーによってフィルター掃除などの定期的なメンテナンスも違いますのでその点も確認するのがおすすめです。

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